コーヒーについて

自然栽培=NATURALLY GROWN

「自然栽培」とは、一切の農薬や化学肥料を使わずに栽培する方法です。「オーガニック」や「有機栽培」と呼ばれるているものは、完全な無農薬・無化学肥料ではなく、国などが決めた一定の基準を満たした農薬や化学肥料を使用することができます。

現在では、世界中で完全に無農薬の土壌を見つけることは非常に難しいと言われています。一度農薬や化学肥料を使うと、その影響を完全になくすためには長い年数がかかります。また、農薬を使わない土壌であっても、近隣で散布した農薬が風に乗って周囲の土壌に運ばれてしまうことがあるためです。

では、ウガンダ産のコーヒーはなぜ自然栽培から作られることができたのでしょうか。

自然栽培を作り出した『エルゴン・マウンテン』

ウガンダでコーヒーを栽培している農園はいくつかありますが、私たちが提供するウガンダ・コーヒーを栽培している農園は、ウガンダの東部にあるブギス地方、エルゴン・マウンテンに位置しています。世界でも貴重な自然栽培ができる理由の1つはこのエルゴ・マウンテンの立地と歴史に寄与しています。

まずは、標高1,800~2,000mであることから、害虫が寄り付きにくく、農薬を散布する必要がないこと。

そしてもう1つは土壌です。

エルゴン・マウンテンは約400年前に噴火し、辺り一面に火山灰が降り注ぎました。火山灰にはコーヒーの栽培に必要な、窒素、リン、カリウムなどの養分が多く含まれてます。さらに、火山から流れ出たマグマによって倒れた植物が腐葉土となり、400年の月日を経てそれらの養分が混ざり合うことで栄養素の高い肥沃な土壌が作り上げられました。この自然の力でのみ出来上がった土壌を、この地域の人々が科学肥料や農薬を使うことなく今でも守り続けているのです。

コーヒーの栽培に適した土壌

コーヒーの栽培は、熱帯、亜熱帯など、昼夜の寒暖の差が激しい場所が適し、寒さに弱く、土壌は肥沃土、火山帯や高地を好みます。これらの条件を満たす場所は、北緯25度から南緯25度の間。その地帯は「コーヒーベルト」と呼ばれています。原産国としてブラジルや、コロンビア、ラオス、インドネシアなどのコーヒーが有名ですが、すべてこのコーヒーベルトに位置しています。

コーヒーの栽培に適した土壌としては、弱酸性が望ましく、水はけがよく、肥沃であることなどが求められます。更に、コーヒーの成長には、炭素、酸素、水素、窒素、リン、カリウムなどがあります。このうち、炭素、酸素、水素は空気や水から得られますが、窒素、リン、カリウムは土壌からしか吸収されません。土壌にこれらの成分が不足すると、肥料で補う必要があります。この条件が自然に出来上がったのがブギス地方、エルゴン・マウンテンの麓なのです。

希少価値の高い『アラビカ種の原種ティピカAA

自然栽培で作られたウガンダ・コーヒーですが、コーヒー豆自体も品質が優れたものを使っています。ウガンダの農園ではカネフォラ種とアラビカ種の2種類のコーヒー豆が栽培されていますが、私たちが提供するコーヒーは、アラビカ種のティピカと呼ばれるコーヒー豆を使っています。ティピカは、アラビカ種の中でも最古の品種で、最も品質が優れたコーヒー豆と言われています。ただし、サビなどに弱く、生産性が低いことから品種改良が繰り返され、今では100%純粋なティピカはごくわずか。ウガンダでも数百ある農園のうち、50の農園でのみ栽培される数少ない品種です。最高級の「AA」の認定を受け、自然栽培されているコーヒー豆から作られるこのウガンダ・コーヒーは、コーヒー本来の香りを楽しむことのできる大変貴重なコーヒーなのです。

ウガンダの人々による、手摘みによる収穫

農園では、コーヒーの赤い実を手摘みで収穫しています。人が手で摘むと赤く熟したコーヒーチェリーのみを選んで摘むことができるため、熟度が一定化されてばらつきがなくなります。また、摘む時に枝や葉っぱなどの混入を防ぐことができるので品質も良くなります。その分コストがかかりますが、このように現地の人によって土壌は守られ、希少価値のあるウガンダ・コーヒーが作られるのです。

トレーサビリティでクリアな流通を行なっています

トレーサビリティとは、透明化された流通システムのこと。このサイトで販売されているコーヒーはすべて、ウガンダで生産されてからお客様のもとに届くまでの流通にトレーサビリティを導入しています。

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